日本におけるオリンピックの歴史

2020年には東京でオリンピックが開催されます。そのため、オリンピックそのものに興味を持ち始めた人も多いことでしょう。

この記事では日本におけるオリンピックの歴史について紹介します。

オリンピックへの初参加

日本がオリンピックに初めて参加したのは、1912年のことでした。その年のオリンピックはストックホルムで開催されました。これが日本の国際スポーツ界へのデビューとなったのです。

日本からは三島弥彦元選手が陸上短距離(100m、200m、400m)、金栗四三元選手がマラソンに出場しました。どちらもメダルを獲得するほどの活躍をすることはできず、これは日本人にとって世界水準の高さを知るきっかけとなりました。

日本人初のメダル獲得

日本はストックホルム大会で世界との差を見せつけられて以来、選手の派遣や海外選手との交流を図り、日本人のレベルの向上に尽力しました。

そして、1920年に開催された第7回アントワープ大会で日本選手が初めてメダルを獲得することができたのです。この大会ではテニス男子シングルの熊谷一弥元選手と、同じくテニス男子ダブルスの熊谷一弥・柏尾誠一郎両元選手のペアが銀メダルを獲得し、これが日本人初のメダルとなりました。

また、1924年第8回パリ大会では、レスリングで内藤克俊が銅メダルを獲得、1928年第9回アムステルダム大会では日本人選手が金メダル2個、銀メダル2個、銅メダル1個を獲得するまでに成長しました。

さらに、第9回アムステルダム大会では初めて女性の陸上競技への参加が認められ、日本からは日本で唯一の女子選手として人見絹枝元選手が出場しました。

日本でのオリンピックの開催

日本で初めてオリンピックが開催されたのは、1964年の東京オリンピックです。そして、2回目の日本でのオリンピックは1972年に札幌で行われた冬季オリンピックとなります。

1964年の東京オリンピックは有色人種国家としては初めての開催となり、世界的に大きな意味がありました。また、日本は第二次世界大戦で敗戦したため、その後に開催された1948年のロンドンオリンピックでは出場が認められませんでした。

このような背景から、1964年の東京オリンピックは単にスポーツのレベルを競う大会ではなく、日本が国際社会に復帰したことをアピールする大会となりました。

そして東京大会では、日本は柔道の4階級のうち3階級で金メダルを獲得した他、女子バレーボールが金メダルを獲得し「東洋の魔女」と呼ばれるようになるなど、日本のスポーツのレベルの高さを世界に見せつける機会ともなったのです。