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1896年にギリシャのアテネで始まったオリンピック。今回の東京オリンピックで32回目を迎えます。そんなオリンピックの歴史の中には、様々なことがありました。2008年北京オリンピック、男子テコンドーでアンヘル選手が審判のジャッジに怒って蹴りを入れたり、1904年の米セントルイス大会では、マラソン選手が車を使ってショートカットしたり。いろんなストーリーがあったオリンピック。今回はそのオリンピック史上に残るハプニングや有名な出来事をピックアップしていきます。

オリンピック史に残る出来事

  • 鳩丸焼けの開会式

1988年の韓国ソウル大会で起こった出来事です。本来は開会式で聖火ランナーが聖火台に灯をともして華々しく始まるオリンピックなのですが、順番を間違えてしまいました。予定では聖火台に点火された後に、白い鳩が飛んでいくはずだったのですが、点火前に鳩を放った所その鳩が聖火台に止まってしまい、その後すぐに聖火が灯され、何羽か燃えてしまったのです。平和の象徴が開会式で燃えるという珍事に、世界中が息を飲みました。

  • マラソンキセル事件

1904年の米セントルイス大会。気温が38℃を超える過酷な熱さの中で開かれた本大会で事件は起こりました。マラソンのフレッド・ローツ(アメリカ)選手が今で言う熱中症にかかり、スタートから15km付近で倒れてしまいました。すると通りがかりの車が彼を助け、ゴールまで8km地点で車が故障。そこからフレッド選手は再び走り始め、なんと1位でゴールしてしまったのです。キセル行為で金メダルを取ったのは、後にも先にもフレッド選手のみだったとか。

  • 選手村でテロ

1972年ミュンヘン五輪では、前代未聞の悲しい事件が起こりました。イスラエルの選手団がパレスチナのゲリラ集団に狙われ、選手2人が殺され、他9人が人質にとられました。外交的な交渉は困難、その後イスラエル軍が救出作戦での救出を試みましたが銃撃戦になり人質になった9人は殺害されました。本来平和の象徴であるオリンピックでこのようなことが二度と起こらぬよう、祈るのみです。

  • 裸足でゴールしたマラソン選手
Abebe Bikira

1960年9月のローマオリンピック。エチオピアのマラソン選手アベベ•ビキラは、ローマに来る途中に靴が壊れた。ローマについてから靴を探したものの、合う靴を見つけられずそのままレースに出場しました。出場したのはフルマラソン。現代では信じられませんが、アベベは幼い頃から裸足で野山を駆け回っていたため足の裏の皮膚が厚く、裸足で走る事に慣れていました。それにしても裸足で長距離を走る事はかなりのハンデがあるのですが、それを乗り越えて当時の世界最高記録となる2時間15分16秒2で優勝しました。

未来のオリンピックは

皆さんはeスポーツをご存知ですか?eスポートとは、同じゲームをプレイしている人どうしで勝敗を競めたり、共に敵を楽したりできるこのゲームですが、いずれはオリンピックにという案も出ているようです。今日のeスポーツ熱は高まり、優勝賞金が1億円を超えることも。東京オリンピックでは採択されませんでしたが、次期オリンピック新競技になるでしょうか!?