USA Dream Team Gold Medal

オリンピックは参加国が200ヶ国以上にも及ぶ世界最大のスポーツイベントですが、それほどの参加国数がありながらも、常にオリンピックの主役を担い続ける国があります。それがアメリカです。

夏季オリンピックでは最多1,022個の金メダルを獲得し、冬季オリンピックではノルウェーに次ぐ2位の105個の金メダル獲得数を誇るアメリカ。その圧倒的な存在感は、得意種目での安定した強さが主な理由です。

この記事では、アメリカが得意としている種目をそれぞれ紹介し、それによりアメリカの強さの秘密に迫りたいと思います。最後までぜひお付き合いください。

陸上競技

アスリート大国アメリカの、その強みがもっとも活かされる競技が、陸上競技です。通算金メダル320個を獲得し、銀、銅を含めた獲得メダル総数は、766個にも及びます。近年こそ世界最高のアスリートであるウサイン・ボルト擁するジャマイカに後塵を拝する種目が増えてしまいましたが、それでも前回のリオ大会における陸上競技では、最多13個の金メダルを獲得しています。

その数は2位のジャマイカ、ケニアが獲得した6個の2倍以上でした。

歴史的にも、金メダル9個を獲得した100m、幅跳びのカール・ルイスを初め、200m、400mを中心に金メダル4個の活躍を見せたマイケル・ジョンソン。ベルリン大会でアドルフ・ヒトラーに苦虫を噛み潰させたジェシー・オーエンス。速さと美を兼ね揃えたスーパースターとしてソウル大会で3つの金メダルを獲得したフローレンス・ジョイナーなど、多くの有名選手を輩出しています。

まさしくアメリカのお家芸と呼べる種目が、この陸上競技なのです。

水泳競技

陸上競技と並ぶアメリカもう1つのお家芸が、水泳競技です。獲得金メダル総数は、陸上競技に次ぐ230個で、アメリカが獲得した金メダル総数は、この2つの競技が突出しています。水泳競技からも多くのスーパースターが生み出され、マイケル・フェルプス、マーク・スピッツ、マット・ビオンディと錚々たる面子がそこには名を連ねます。特にマイケル・フェルプスは、史上最高のスイマーとして、オリンピック史上に名を残す選手です。

レスリング

アメリカにおいてレスリングはとてもポピュラーなスポーツで、プロのアメリカンフットボール選手には、学生の頃に州のチャンピオンだった、という選手も多いのです。総獲得金メダル数は50個と、射撃に次いで4番目に多く、特にフリースタイルを得意としています。ソビエト連邦がまだ存在していた頃は、国の威信をかけ、この2大国がレスリングでしのぎを削っていました。